【静岡県藤枝】良縁パワースポット・飽波神社
静岡恋活デート的「縁結び神社」をご紹介。静岡恋活デートめぐ婚の所在地の氏神様でもあります「飽波神社」(あくなみじんじゃ)
歴史的にもかなり壮大!建てられたのは【仁徳天皇6年(316年)に創建。】現在2018年なので(2018-316=)・・・鎮座1702年!!
延喜式内社の一つして延喜式神名帳(えんぎしき じんみょうちょう)にも記載されている神社なのです。
【延喜式内社とは?】
延長5年(927年)後醍醐天皇時代にまとめられた『延喜式』の巻九・十のことで、当時「官社」に指定されていた全国の神社一覧である。
延喜式神名帳とは
御祭神と相殿神
御祭神は、少彦名命と申し上げて、大国主命と共に日本の国を開き産業を進め、医薬の術を教え、更には【人々にさまざまな智恵をお授け下さる】など幸福をもたらす神様です。
【御祭神】
少彦名命(すくなびこなのみこと)
『古事記』では神皇産霊神(かみむすびのかみ)の子とされ、『日本書紀』では高皇産霊神(たかみむすびのかみ)の子とされる。『古事記』によれば、スクナビコナは大国主の国土造成に際し、天乃羅摩船に乗って波間より来訪し、神産巣日神の命によって義兄弟の関係となって国造りに参加した
▶神格は、国造りの協力神、常世の神、医薬・温泉・禁厭(まじない)・穀物・知識・酒造・石の神など多様な性質を持つ。
▶ご利益は、国土安寧・産業開発漁業・航海守護・病難排除・【縁結び】・安産・育児守護
【相殿神】
・瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)祓戸の四神の一神・水神
大祓詞に登場する祓いの女神「瀬織津姫」。その他諸説ありですが、そこは割愛。
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瀬=川など水辺の瀬を表す。
織=織る。重なりあう
津=川などの水辺。
姫=女神
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つまり、流れが折り合う川の瀬にいらっしゃる神となります。瀬織津姫は瀧や川など水辺の神さまであり川や瀧の近くで信仰されることが多いことから、飽波神社の昔は、この山裾の小石のまわりから清らかな水 がこんこんと湧き出て諸病の霊験があったと 伝えられ人々に命の水を恵み、又瀬戸川の水 害から護って下さることから川関大明神とた たえられ沸波神社とも称せられたことに関連するのかと憶測。
【御神徳】
・川の神様
・治水神様
・滝の神様
・災厄抜除
・蛭子命(ひるこのみこと)えびす神
古事記では伊邪那岐神(イザナギ)と伊邪那美神(イザナミ)が天御柱(あめのみはしら)を立て、八尋殿(やひろどの)で新婚生活を始めたときに最初に生んだ神と記されています。しかし、水蛭子(ヒルコ)の身体には骨がなかったので、葦の船に乗せて流されてしまいますが、その船に込めた【念】が素晴らしい。
水蛭子(ヒルコ)が乗せられた葦船や天磐櫲樟船は、再生を約束する柩(ひつぎ)を象徴する器(うつわ)だと考えられます。未熟なものを葦船に乗せることで、より完全で強大なパワーをもつ神へと昇華させることを祈念!
たどり着いたら・・・、葦の船で流された水蛭子は、摂津国(せっつのくに)の西宮に流れ着き、【漁師の戎(えびす)三郎】という人物に拾われます。そして以降は戎三郎という神となりました(源平盛衰記)。これは福をもたらす客人神(まろうどがみ)としても見えますね。
ということは・・・。
つまり水蛭子は、【戎神(恵比寿神・恵比須神)に昇華した】のです。恵比寿様は、現在では大きな鯛を抱えたふくよかな容姿から、商売繁盛、家運隆盛の福神として、絶大なる人気を誇っています。
【ご神徳】
・豊漁守護
・海上安全
・商売繁盛
・天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)天照大御神の御子神
【神名(別称)】
正哉吾勝勝速日天之忍穂耳命(マサカアカツカツハヤヒアメノオシホミミノミコト)
天照大御神(アマテラス)の御子で、天安河にて須佐之男命(スサノオ)が行った誓約によって生まれました。
天照大御神(アマテラス)が須佐之男命の剣を三段に折り、それを口に含んでかみ砕いて吹き出すと、その息吹から三柱の女神(宗像三神)が生まれました。次に須佐之男命が姉神の勾玉(まがたま)の髪飾りをかみ砕いて吹き出すと、三柱の男神が生まれました。このときに左の玉飾りから生まれた神が「天之忍穂耳命」です。
須佐之男命は、自分の持ち物から女神が生まれたのは邪心がなかった証拠だといい、「正しく勝った、私が勝った(正勝吾勝)」と宣言が、神名の由来です。
【御神徳】
・諸産業降昌
・勝運招来
・結婚
・家系繁栄
・厄除け
・病気平癒
こちらもしっかり参拝!境内末社もオールスター揃い!
飽波神社の拝殿から左へいきますと森の入り口に石鳥居。鳥居をくぐりますと
右に「金山神社」。
左に「七ツ森神社」。
この鳥居の先の森林は個人的に鳥居をくぐると毎回「ザワッ」と引き締まる感を身体に感じ、とてつもない神氣を頂いておりますます。拝殿参拝後は、ぜひともおすすめしたい参拝順路。
金山神社
【御祭神】
金山彦神・かなやまひこのかみ
金山姫神・かなやまひめのかみ
【御祭神の出生】
古事記によると、
伊邪那岐(イザナギ)命、伊邪那美(イザナミ)命が二人で日本の国土や様々な神々を生んだ後、その一番最後に火の神である迦具土神(カグツチ)を産みました。
すると火で産道が焼けただれ、その火傷がもとで、もがき苦しんだ挙句、イザナミは死んでしまいます。苦しみの中でイザナミは吐しゃ物(嘔吐)を吐きます。
それが神となったのが【カナヤマヒコ神とカナヤマヒメ神】です。この二柱は兄妹ですが夫婦神とされ、夫婦間には金屋子神(カナヤコ神)が産まれます。
この三柱はどれも金属・鉱石・製鉄・金属加工品といった金物関係の神様です。
【御神徳】
・下半身の傷病治癒
・夫婦和合
・子孫繁栄
・安産
・金属業
・鉱業
・鍛冶
七ツ森神社
飽波神社周辺に祀られていた各七社を明治四年に現在の境内地に還し合祀した社(やしろ)。岡出山・益津区の産神様とのこと。(飽波神社のリーフレットより転記)
しかしながらお得なやしろ。一つに収めて、参拝しやすく一社にいたしました!と表現したくなるのが七ツ森神社です。
この見た目小さな社(やしろ)ですが・・・と、思われる方もおられることと思いますが、なんのご心配なく。
この小さな社に、秘められる御神徳の7つの神様オールスターが凄い。下記7社の御祭神のご確認を。(ラッキー7神社とでも言いたくなるこの神社)
【7社と御祭神】
1・熊野神社:
伊邪那美命(イザナミのみこと)・事解男之命(コトトケオノミコト)・速玉男之命(はやたまのおみこと)と要するに熊野三社を祀っているということですね。ちなみに熊野三山(くまのさんざん)は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社の総称で、日本全国に約3千社ある熊野神社の総本社。
2・作神社:阿遅志貴高日子根神(アヂスキタカヒコネノミコト)
日本神話に登場する神。賀茂別雷神社(京都府京都市)の御祭神である賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)と同一視される場合多数。
3・諏訪神社:建御名方神(たけみなかたのかみ)
「関より東の軍神、鹿島、香取、諏訪の宮」と書かれているように軍神&農耕神、山の神として信仰厚く。関東三軍神(かんとうさんぐんしん)とは、平安時代末期の歌謡集『梁塵秘抄』(りょうじんひしょう)に掲載されている「関より東の軍神、鹿島・香取・諏訪の宮」という歌に示された、三つの神社【タケミカヅチ(鹿島神宮)、フツヌシ(香取神宮)、タケミナカタ(諏訪大社)】の三柱。
4・泉神社:彌都波能女神(みづはのめのかみ)母神は「いざなみのみこと」
ご神徳:祈雨・止雨・治水・商売繁昌・子宝・安産
5・稲葉神社: 御食津神(ミケツノカミ)
食物をつかさどる神。宇迦御魂(うかのみたま)、すなわち稲荷(いなり)の神の異称とも諸説あり。
6・進雄社:須佐之男神(スサノオノミコト)
ご神徳は、水難、火難、病難除去、五穀豊穣。神格は、豊穣神、防災除疫の神、歌人の神、冥府の神、荒ぶる神の祖。
7・藤森社:藤森神
こちらは詳細不明ですが、京都の藤森神社からの関連で祀られていたのかと憶測。詳細は宮司様にお聞きして後日記載とします。
自分の苦労を戒めや教訓にご神徳を配しているのが神社
いやはや、藤枝の飽波神社1社と境内社の神様のことを調べるだけで、かなりの神域で、御神徳があることがわかります。縁結び、恋愛成就は日頃の私生活からの延長線上でございますことから、お仕事も益々の末広がりにも一役があるはずの飽波神社でございます。
古事記を読むと、各神社の御祭神はご自身の苦労や教訓を現世に行き交う人々へ、同じことを繰り返してほしくないと言う念を込めて祀られていることだと感じることが多く。願掛けもいいのですが、古事記等々で御祭神の出生やどのような背景の神様なのかを知れば、御神徳の意味もより感じることができるのではないでしょうか。
飽波神社の場所
所在地: 〒426-0025 静岡県藤枝市藤枝5丁目15−36
電話: 054-643-2915